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日本のここがおかしい

長年の米国でビジネスマン生活をリタイアして 帰国後、日本を覆う閉塞感を見かねて、ブログ をはじめました。5年後閉鎖となったので 引っ越しました。

2018-11

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集団ヒステリー

   ロンドンオリンピックたけなわです。金メダルこそ少ないですが、メダルを次々と取り、日本人としては満足というところでしょう。特に男女のサッカーは大したものです。欧米人中心のスポーツでここまでがんばるとは!

   このサッカーの試合の報道などで、選手の地元の人たちやスポーツバーなどで集団で観戦する風景がすっかり定着しました。画面に映し出される場面に一喜一憂している姿はほほえましいとはいえます。私なんかは一人で静かに観戦したい方なので、ああいうところに参加する気はありません。別に試合会場から遠く離れたところで集団で大声だしても、届くわけも無いのにねと皮肉りたくもなります。でも参加している人たちは集団で一緒に興奮状態に入りたいのでしょうね。

   同じような集団興奮状態は若者の音楽コンサートでも見られます。あれも傍から見ていると異様に見えます。大規模なコンサートは昔からありましたが、美空ひばりが武道館でコンサートを開いても、観客は今の若者のような興奮をしませんでした。これは今の若者音楽がロックなど、リズム楽器を多用して、興奮を掻き立てるような演奏をするからでしょう。

   こういう風に考えると、ヒットラーの演説を思い出します。もちろん、私は戦後生まれですから、実際に見たわけもありませんが、映像で見ると、いかにも集団を興奮させるような演説です。いわゆるアジリという手法です。集団の中で特にシンパが率先して興奮し出すと、たちまち伝染して、大声でユダヤ人殺せとなって行きます。大衆を扇動する危険な手法です。同じ演説を聴いても個人で聞いていたら決して興奮しないはずです。

   政治的集団興奮は危険ですが、もちろん音楽やスポーツの集団興奮はそれほど危険ではありません。ロックコンサートで圧死者が出たり、イギリスでサッカーファンが暴徒化したり、阪神が優勝したら次々に道頓堀に飛び込んだというようなことがあった程度でしょう。しかし、集団興奮=集団ヒステリーが危険なことがもう一つあります。それが学校でのいじめです。

   いじめは二種類あり、一人のいじめっ子がいじめられっ子をを継続的にいたぶるというようなことと、集団で一人を継続的に攻撃するパターンがあります。前者は集団ヒステリーが発生しないために、やることに限度があります。やるほうも冷静にリスクを計算する余地があり、ぎりぎりの手前までしかやりません。やられるほうもちょっと我慢しているか、相手より強いやつを味方に引き入れたりすると、すぐに止まります。

   問題は集団でやるパターンです。一人では怖いので、仲間を引き込むと、なかまどうしで、競い合ってエスカレートします。個人がやっているのではないので、責任感が分散され、希薄になります。なによりも集団興奮状態になり、暴力の連鎖がおこります。言葉の暴力もひどくなります。全く冷静さがなくなり、行き着くところまで行ってしまいます。

   いじめ対策をするならこの集団ヒステリー状態の発生を把握することがだいじです。そして扇動者がかならずいますから、扇動者を特定して、扇動行為を止めさせなければなりません。

   集団興奮の問題は古くて新しい問題で、政治学の主要テーマでもあります。ナチスによるユダヤ人虐待は今の学校でのいじめが国家規模で行われたものであり、本質は大してかわらないかもしれません。大学で政治学を学んだ自分としては、集団でもスポーツ観戦や音楽コンサートの興奮ぶりに不気味なものをかんじてしまうのです。

もちろんこういう音楽やスポーツでの集団興奮はアメリカなどでもあることで、日本だけのことではありません。阻害されて、孤独な現代の若者がスポーツなり音楽の一つのテーマに共感し合って、集まれば、確かに疎外感からは逃げられます。しかしそれはつかの間の喜びでしかありません。本当の幸福はもたらしてくれません。本当の幸福は一人で他人と交わることなくとも喜びを感じる事を身につけることだと思います。もちろんパートナーを得た時は二人で幸福を見つけることです。集団的興奮状態に加わらないと孤独から抜けられないようでは一生幸せにはなれません。麻薬のようなものですから。
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