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日本のここがおかしい

長年の米国でビジネスマン生活をリタイアして 帰国後、日本を覆う閉塞感を見かねて、ブログ をはじめました。5年後閉鎖となったので 引っ越しました。

2018-11

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既得権益

   小泉元首相は既得権益を目の敵にしましたが、考えてみたら古今東西、国や社会が停滞する原因は既得権益のはびこりだったのでしょうね。今のギリシャの問題も、最低賃金の引き下げや年金切り下げに反対するデモが行われていますが、最低賃金や年金額すら、既得権益の一種だと言えます。江戸時代は先祖の功績により、幕府や諸藩の役に付かなかった武士も、先祖伝来の石高で何の仕事もしないで給付をうけていました。これなど既得権益の最たるものですね。明治維新の最大の事業がこの既得権益の奪取だったと言えます。

   今の日本の停滞もこの既得権益が大いに関係しているでしょうね。小泉さんが手がけた既得権益の奪取など、問題のごく一部に対応しようとしただけのことでしょうね。政治家の既得権益、官僚の既得権益、農民に対する多大の補助金や法律上の保護政策、東電など電力各社への独占の容認、医師から自由競争を免除する権益、書籍の定価販売の強制、勤労者の解雇規制、支払った保険料の何倍もの年金受給額、過度の生活保護、弁護士、医師、看護師、介護士その他資格保有職への参入障壁、競争の制限などなど、思いつくだけあげましたが、こういう既得権益はその他無数にあるでしょう。

   もっとも効率の良い社会は、競争を通じてそのポジションにもっとも適した能力を持つ人が付き、それに見合った報酬を得ることのできる社会です。働かざる者食うべからずと昔からよく言われますが、働くという意味を、自分の能力を目一杯発揮するという意味とすると、その働きで造られた産物の量に比例して報酬を得られるのが正当なことなのです。ところが、既得権益というのは江戸時代の武士のごとく、働かないでも、報酬が得られるプログラムなのです。これが社会に膨大な無駄をつくっているわけで、能力のある人のやる気をなくしている原因になっています

   もちろん、国の予算というのは国会で合意された予算にしたがって金が配分されるのですから、国民が承認しているという理屈になりますが、実際には国の予算など詳細に知っている人はいません。国会議員や官僚が自分の選挙や権力保持のために予算を配分して、見返りをうけています。それがもらう側の既得権益になっています。法律や規制による権益の保護も同じことです。

それでは、政府の機能を徹底的に小さくして、規制をすべてなくせば良いかと言うと、もちろんそんな単純なものではありません。本当に困っている人のための富の再配分は必要ですし、国民の大多数が便益を受ける、共通の事業に予算が使われるのは当然です。問題は、国民のごく一部にしか便益が届かない事業に相当額の予算が使われている事なのです。それが既得権益化しています。また規制をはずして、すべて民間の自由に任せれば、先般のアメリカの金融市場の暴走ではないですが、労働市場でも、労働者に対して正当な対価を支払わずに、経営者が不当な利得を得るという事もおこりました。だから規制ができたのです。

問題は、予算配分や、規制があるからと、それにあぐらをかいて、正当な働き以上のものをもらっている人がたくさんいるということなのです。その人たちは江戸時代の武士のように極端にいえば、まったく仕事をしないでも利益が転がり込んでくる仕組みを享受しています。あるいは表面上を仕事をしていても、その予算配分や規制がなければ、得られないはずの利益や賃金を享受しているわけです。

もちろん生存競争厳しき世の中、食うか食われるかと言う状況は古今東西常にあるのですから、食われないようにしっかりしなければならないのは当然です。しかし、もしつくられる富が十分あって、それを取り合いしている状況なら、得をした人、損をした人がいても全体としてはバランスがとれています。格差拡大とか搾取とかいう課題になりますが、国が転ぶところまではいかないかもしれません。(革命、暴動などはおきましょうが)しかし、今の日本のように、富が十分ないのに、国に借金させてまで、既得権益の保持を推し進められては、国が転ぶだけです。

今のギリシャのデモも国が転ぶかどうかの瀬戸際にある訳ですが、日本も似たようなものです。世代間格差、経済格差など、さまざまな格差があり、特に経済格差を民主党政権が問題にして政権交代をしたわけですが、それよりも国全体をむしばんでいる既得権益に大ナタを振るい、本当に、正当に働いた人にのみ働きに見合った報酬が行く仕組みにしたうえで、努力しようとしてもどうしようもない弱者にのみ、働きとは連動しない援助をあたえるようになる社会にしないと国は沈没していくだけです。
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