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日本のここがおかしい

長年の米国でビジネスマン生活をリタイアして 帰国後、日本を覆う閉塞感を見かねて、ブログ をはじめました。5年後閉鎖となったので 引っ越しました。

2018-11

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電力の独占

   あれだけの事故を起こして経営が立ち行かなくなった東京電力に公的資金が投入され実質国有化されました。国有化というと効率の悪い企業の代名詞のようになっています。そんな事でうまく行くのかと疑問を持つ人が沢山います。私も同じです。ソ連のような社会主義国では主要企業はすべて国有企業で、競争がないために、経営者や従業員が努力をせずに競争力を失い、社会全体が崩壊してしまいました。イギリスでは労働党が力を持っていた戦後、多くの国営企業が出来て、社会が非効率となり、サッチャー首相による非国有化の改革でやっと息を吹き返しました。

   しかし、考えてみると、国有企業より今の電力会社のように私的独占企業のほうがもっとたちが悪いのではないでしょうか。競争が無いために電気料金は名目だけの官僚による許認可はあるものの上げたい放題であるという点は国営企業とおな時ですが、始末が悪いのは私企業であるために利潤を目的としている点です。国営企業の目的は利潤では有りません。腐敗はつき物ですが、その点は私的独占企業も同じでしょう。電力料金の決め方がコストプラス15%などという決め方をさせるものだから、コストを下げるどころか、コストを上げた方が儲かるというのですから最悪です。

   私が居た会社でも電力会社に取引を願って、見積もりをだしたら、こんな安いのはだめだとつき返されたそうです。高くしたら受け入れられたというまことに珍妙なことがあったと聞きます。成約のお礼に専務に挨拶に行ってくれと部下に言われて出かけたら、挨拶の相手の電力会社の専務が廊下に立ち、そこへ同じようなお礼に参上した会社の幹部の列ができており、立ったまま電力会社の専務が横にたつ秘書の手渡す名詞を相手に渡して、ちょこっと頭をさげてお終いという事だったと聞きます。大会社の専務に対する扱いがこれです。まさにお殿様の会社なのですね。

   この結果、他の先進国の何倍もの電気料金が出来上がったのでしょう。こういう体制を維持するために政治家への手厚い献金、官僚の接待、そしてマスコミ対策と怠りないそうです。東京電力はテレビなどの最大のスポンサーだそうです。福島事故の後ではありますが、テレビで節電しましょうという広告がバンバン出ていました。普通の会社なら当社の製品を買わないようにしましょうなどという広告をわざわざ出さないわけですから、奇妙なしくみです。あまり東電を批判するなというけん制もあったのでしょう。

   昨日の朝の報道番組で猪瀬東京都副知事が、エネルギー問題をどうするかという討論の中で、10年前サハリンの天然ガスをパイプラインで新潟まで運ぶという計画があった。5000億円くらいでできるし、完成するとコストがうんと安くなるのだが、この計画をつぶしたのが電力会社だというのです。そして、独占企業でコストを下げる必要の無い会社だからと嘆いていました。原発無き後、どう電力料金を下げるかが緊急の課題だというのに。

天然ガスといえば、日本の輸入代金は16ドルだそうです。一方アメリカでの相場は2ドルだそうです。原油価格連動制で価格を決める買い方をしているからだそうですが、新たな資源がどんどん見つかって、相場が暴落しているのに、電力会社もガス会社も独占企業だから安く買うインセンティブがないのですね。インセンティブどころが、コストの15%が利益とすると、安く買うと利益が減るのだから始末が悪い。

 こんな独占企業なら、国有企業のほうがましですよ。国有企業にも競争はありませんが、少なくとも、国民の信託を受けた国会議員が監視することくらいはできるでしょう。国民が高い高いの大合唱をすれば、政治家も動かざるをえません。マスコミ対策に広告費をばら撒くというわけにもいきません。私企業の場合は株主総会しかチェック機能がありませんが、株主は無力なだけではなく、利益を上げてほしいので、高コストが株主の利益になります。ですからやりたい放題なのです。

こういう会社だから今回のような大事故が起こったのです。努力や緊張感がなくても会社が経営できて、高コストを実現するために高給をとり、消費者にたいするお客様意識はゼロ、頭を下げる相手もいない、取引先は出入りの業者だけと言う殿様商売ですから。今、地域独占をなくすために送配電分離などの案が議論されていますが、良い案が出るまでは東電だけでなく、全国の電力を国有化した方がよいのではないでしょうか。
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