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日本のここがおかしい

長年の米国でビジネスマン生活をリタイアして 帰国後、日本を覆う閉塞感を見かねて、ブログ をはじめました。5年後閉鎖となったので 引っ越しました。

2018-11

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若者の悲劇

   今春卒業する大学生の就職内定率が8割程度だそうです。2割が正社員就職できないという事になります。その上、就職後3年以内に辞める人が多く、結局、大学、専門学校卒業生が安定した正社員として卒業数年後に働いている割合は48%にすぎないと政府が発表しました。高校卒業生に至っては3人に1人しかいないというのです。もちろん正社員でないひとも、派遣や契約社員、フリーターとして何らかの形で働いているもので、遊んでいる人が多いわけではないと思いますが。

   しかし、考えてみるとこれも当たり前のことかもしれません。企業が採用を絞っているとか、中小企業には行きたくないとかのミスマッチが言われていますが、そもそも私立大学の半分が学力審査なしで入学できるそうですから、国公立を足してもかなりの大卒には、本来大卒として備わっているべき学力を身に付けないで卒業することになります。就職内定率8割ということは、この学力の無い人まで、あるように見せかけてそれなりの企業にもぐりこんだという事を表しています。その人たちが入社後、メッキがはがれて辞めていくという事もあるでしょう。そう考えると正社員が半分しかいないという数字にさもありなんという感じもします。

   私は普段からブログで今のような形の入試や、それに呼応した中高の授業内容には問題があると指摘してきましたが、しかし、少なくともこのつまらない勉強をやりぬいて、大学の学力審査をパスした学生には、忍耐力や根性は認められると思います。こういう人たちは入社後も、自分の思いと違う仕事でも耐久力はあるのだと思います。問題は、こういう無味乾燥な授業をいい加減に過ごして、かといって他の、意味ある勉強をしたわけでもなく、無試験で大学に入った若者は、たとえ、うまく大企業にもぐりこめたとしても、その厳しさについていけないのではないでしょうか。

   もちろん、そんな若者でも高度成長期には人で不足と言う環境があったので、会社の方が若者に合わせてくれるというようなこともあったでしょう。前の世代は幸運だったと言えます。しかし、今のように厳しくなり、大企業の有効求人倍率が0.65というような現状では、会社は環境にマッチできない若手社員など使い捨ててもよいのですから、こういう結果になるのでしょうね。代わりはいくらでもいるのですから。

   それよりも理解できないのは中小企業の有効求人倍率が3.5と高率なことです。つまり求人3.5人に対して応募者は1人しかいないということです。中小企業は人で不足で困っています。それなのに、非正規労働者になる方が中小企業の正社員になるより良いというのが分かりません。今の大企業も創業時はすべて中小企業だったのです。今、日経の私の履歴書を書かれている大和ハウスの元社長に樋口さんは、関西学院を卒業後中小商社に就職、数年でやはり当時は中小の、今でいうベンチャー企業であった大和ハウスに中間入社されました。その働きぶりはすざましいものでしたが、仕上がりは押しも押されもしない大手企業の社長です。逆に大会社に就職しても、その会社がどうなったかわかったものではありません。

   アメリカなら樋口さんのようにジョブホッピングは当たり前です。(樋口さんは一度だけですが)日本でもできないことではありません。これはと思う中小企業に就職して、そこで仕事をとにかく覚えるのです。そして精一杯働き、これ以上道は開けていないと思ったら、より高度な仕事を出来る職をひそかに探せばよいと思います。日本では正社員にならないと仕事を覚えられませんから、そうしないと悪循環に陥るだけです。そんなに中小企業を嫌わないでほしいものです。

   もっとも大企業志向と言っても、それは親の志向である場合も多いようです。親が、せっかく大学までやったのだからと中小企業を認めないと聞きます。そういう親の意志で学力なしで大学を卒業させてもらった若者なら、中小企業に行っても、長続きしないのかもしれませんが。勉強を嫌って育ってきた若者は仕事も嫌うという事なのでしょうね。そうなると根本的な教育の仕方に行きつきます。子供が楽しみながら学力を身に付けられる授業、個性を尊重して、その子が好きで才能のありそうな部分を徹底的に伸ばす教育とか、忍耐力を身につけるために、甘やかさずに、欲しいものは自分で手にいれさせる家庭教育とか、教育の原点に戻って考え直さないとこの問題は解決しないような気がします。
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