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日本のここがおかしい

長年の米国でビジネスマン生活をリタイアして 帰国後、日本を覆う閉塞感を見かねて、ブログ をはじめました。5年後閉鎖となったので 引っ越しました。

2018-11

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独裁者

   エルピーダが倒産しました。日立、NEC, 三菱電機がお荷物になった半導体部門を統合した会社です。統合で規模の利益を狙ったのかもしれませんが、企業文化の違う三社がくっつくことによるマイナスも大きいでしょうから、ただくっついただけでうまく行くはずもなかったということなのでしょうね。直接の原因はライバルの韓国メーカーのウオン安や安い人件費に円高の日本では対抗できなかったという事ですが、結局、何の工夫も無かったという事でしょう。同じ半導体メーカーでもアメリカのインテルなどは相変わらず高収益を上げています。

   アメリカではコダックが倒産しました。デジカメ時代への対応が出来なかったようですが、ライバルの日本メーカー富士フィルムやコニカミノルタは好調な業績を上げています。日本の二社はフィルム製造技術を転用した製品にいち早く進出して成功したのです。

   報道によるとマザーズ上場の会社は平均で50%の増益を上げるのに対し、東証上場の会社は28%の減益だそうです。詳しい分析も何もしていませんが、東証に代表される企業はサラリーマン化していて、保守的なのに対して、マザーズ上場の新興企業は創業者が自分の判断で正しい方向性に導くだけではなく、スピーディに実行できるからではないでしょうか。ソニーもかつてはそうでしたが、ユニクロはじめ最近の絶好調企業は創業者が元気にがんばっている会社が多いですね。やはり企業は経営者であるという感を強くします。

   逆に言えば、日本の大会社は殆どサラリーマン経営者であり、社員からのすごろくでたまたま上がりで社長に成った人が殆どです。要するに周りや先輩の支持で社長になれたわけで、思い切ったことは殆ど出来ないのでしょう。欧米の企業なら、日産のゴーンさんのように、しがらみなしに、改革するといったら、社内の効率の悪い部門や取引先をばっさり切ってしまうことが出来るのですが、日本の経営者は社内外にしがらみが多すぎます。これができるのは日本では創業者がオーナーである企業だけです。

   もちろんアメリカのように他から経営者をヘッドハントして、強い権限を持たせて、誤った方向に行けばとんでもない事になるという可能性もあります。日産の場合は外人だから日本人は従ったのかもしれません。日本人の社長が他社から舞い降りてきたら強い抵抗を受けて、がたがたになる可能性も有るでしょう。しかし、それは経営者の能力しだいです。延々とサラリーマン社長でしがらみに撒かれた超保守経営をしているうちに世界に取り残されるよりは、会社にとっては余程よいはずです。

   もっともアメリカの場合は株主の力が強いから出来るのであって、日本の場合は、経営者と社員が会社を私物化してしまっており、株主の人事への介入の余地が殆どありません。だからこそ、社長の座を先輩から後輩へとたらいまわしに出来るのです。この辺から改革していかないと、創業者が引退したらそれでおしまいというようなことになってしまいます。アメリカの株価がリーマンショック前を回復したのに日本の株価回復が遅れていますが、我々は日本の株など買う気にはならないからです。こんなに株主権を無視した会社ばかりなのですから。その中で唯一買う気になるのが、有能な創業者社長が健在な会社です。ワタミでも業績が伸びていますが、創業社長が居酒屋のノウハウを生かした介護事業への進出、更に高齢者への食事の宅配と次々と新規事業を展開しているからです。

   考えてみると日本の大会社の経営者不在は日本と言う国にも言えることですね。首相が与党の仲間の議員から選ばれるわけですから、支持議員のしがらみから、彼らの嫌う政策などできっこありません。この20年の停滞はその事を物語っています。今、橋下ブームですが、国民は小泉以降の首相の無力にあきあきして、実行力のありそうな彼に期待しているということです。企業の創業者社長のように。もちろん彼が現行制度で仮に首相になったとしても、議院内閣制ですから、しがらみから完全に逃れられないかもしれません。だからこそ彼は首相公選を唱えているのですが。

   共産党の志井委員長は橋下さんのことをヒットラーの出現時に例えましたが、有能な政治家の独裁は創業者社長の経営と同じことで、悪いこととは思いません。中にはヒットラーみたいなのも出てきますが、我々国民がしっかり人物を見極めて、この人ならと思う人に独裁者になってもらえばよいのです。それを恐れてリーダーシップを切望しても矛盾するばかりです。所詮日本の制度ではヒットラーばりの独裁者など生まれるはずもないのですから。

   日本を太平洋戦争に導いたのは独裁者東条英機というわけではありません。日本の軍部政治家には独裁者などいませんでした。むしろ多くの軍人幹部がお互いにけん制しあって、戦争反対や戦争停止を誰も言い出せなかったという、リーダー不在の結果なのです。最後は天皇が表に出なければ誰もやめようといえなかったほど、無能の集団指導体制だったのです。今の大企業や民主党にも共通していますね。
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