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日本のここがおかしい

長年の米国でビジネスマン生活をリタイアして 帰国後、日本を覆う閉塞感を見かねて、ブログ をはじめました。5年後閉鎖となったので 引っ越しました。

2018-11

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ユニクロの英断

マイプレイスというブログサイトが閉鎖になるので、新しいサイトを求めてやってきました。まだ試用中です。

   ユニクロが採用方式を大幅に変えると発表しました。国籍にこだわらない、新卒、中途採用にこだわらない、通期採用を行うという事です。この会社は日本市場が縮小していく先行きを見据えて、海外に活路を見出そうとしています。非常に積極的な会社で創業社長である柳井さんの強いリーダーシップの表れの一つでしょう。普通のサラリーマン社長ではこういう劇的な転換など出来ないのでしょうね。

   しかし、私はすばらしい事だと思います。前からこの場(マイプレイス)で何度も書いている、適材適所を実現する能力主義と、その前提である労働市市場の流動化につながる第一歩だと思うからです。確かに反発も大きいでしょう。一度大企業にすべりこんだら、上司の言うことをそつなくこなしていけば、地位も給料もそれなりに上がっていくという現行のシステムに心地よさを感じている人は沢山います。会社が新卒後、経理をやれといわれたからやっている。本当は営業をやりたかったのだけど。でも適当にやっていればその内課長くらいになれるだろうというわけです。

これではとても適材適所とはいえません。本来は経理担当に空きが出来たら、広く一般から募集して、経理経験のある意欲的な人材を雇用するのが、もっとも効率的だと思うのですが、日本企業はこういう人を異分子として嫌います。幕末の異人扱いですね。同じムラで育った人間だけが仲間というわけです。よそ者に仕事をやるよりは、能力は二の次で、同じムラの人間に仕事をやることを優先します。中小企業でも経営者が田舎から出てきて成功したら、幹部や従業員に親戚や出身地の人間を採用する例が多いですが、同じことですね。

高度成長時代まではそれで済みました。右肩上がりで、何をやっても上手く行き、多少の失敗も取り戻せましたから、厳しい適材適所、能力主義は必要ではなかったのです。会社を同じ仲間で楽しくやることを優先したのでした。しかし、バブルが崩壊し、冷戦が終わり、グローバル化が進行、中韓の台頭と、経営環境は非常に厳しくなりました。今期の家電メーカーの苦境をみれば良く分かります。この日本経済、日本企業の苦境はいまだに会社が適材適所を実現していないからです。

この古い制度、慣習の破壊に柳井さんは一石を投じました。能力のある人、やる気のある人にはやりがいのある会社でしょうが、もたもたしていたらあっという間にはじき出されてしまうでしょう。あの柳井さんの顔を見ていると、甘っちょろい仕事などしていられないでしょうが。激しい競争社会でもあるでしょう。

しかし、本来、これが本当の姿かもしれませんね。元々生きていくという事はそんな簡単なことではないのですから。日本の歴史を振り返っても、何とか生き延びられれば良しとするという時代の連続でした。それも必死に働いたり、戦ったりしてやっとです。僅かに高度成長期とまだその余韻が残っていた時代だけが、一旦会社に入ったら、流れに乗るだけでよい生活が出来た時代です。それが、過去の日本や、日本以外の国々と同じになるだけです。

日本の場合は高度成長期に成金になった親やその子が自分の子供を甘やかして、欲しいものを何でもやるような、自立心の育たない育て方をしてしまったものですから、若者が現実に向き合って非常につらい思いをしています。打たれ強くないのです。いじめが学校で問題になり始めた頃から、そういう子が量産されたのでしょうね。

NHKの朝ドラで、カーネーションというのをやってます。世界的なデザイナーになった三姉妹のお母さんの物語です。絵の得意な長女が、美大へ進みたいといったら、お母さんがノーといいました。プロの画家として生きていく覚悟が見えないというのです。それなら自分はどうしたらいいのだと娘が問い返したら、自分のことくらい自分で考えろと怒鳴り返されました。今の母親とは正反対ですね。何も考えていない子供に親が進路を考えてあげて、入学式や入社式までついていく親。これでは学校や会社でいやな目にあったら落ち込むのも当たり前ですね。

これからは激しい生存競争に突入するでしょうね。格差社会だと文句を言っても始まりません。その生存競争に耐えられる人間を作ることが親の愛情でしょう。柳井さんににらまれても言い返せるような、根性が必要です。そういう人材を求めてのユニクロの変革なのだと思います。


追記:東京大学が9月入試に移行すると発表しました。かなりの大学が追随しそうです。これもグローバリゼーションに対応した措置です。この結果考えられる事は、日本の一般受験生は外国人と競争しなければならなくなる事です。これまで日本で優秀なら東大にはいれたのが、これからはそうも行かなくなります。ガラパゴス島で、鎖国状態をエンジョイしてきた、日本の受験生も若者も、黒船がやってきて、開国を迫っていることを認識する必要があります。
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